• リングジョイントガスケットは、鍛造した金属材料を機械加工により所定の形状に加工したガスケットで、高温・高圧の管フランジ、バルブ、圧力容器、熱交換器などに使用されます。
• オーバル形はシール面が線接触となるため、フランジ溝へなじみ易い反面、リングの再使用はできません。

鍛造した金属を断面楕円形に加工したガスケット。

水、水蒸気、熱水、ブライン、海水、石油系炭化水素、アルコール、動植物油、熱媒油、芳香族炭化水素、有機溶剤、弱酸、弱アルカリ、塩類溶液、空気、排ガス、可燃性ガス、毒性ガス、水素ガス、アンモニア、酸素、液化ガスなどの極低温流体 など

石油コンビナート、化学プラント、製鉄プラント、火力発電、LNG基地・LNG船、産業用機器 など

■ガスケット座の仕上げ
　ガスケット座は旋削仕上げとし、推奨表面粗さは次のとおりです。
　　　・ 液体シールの場合：1.6μmRa以下
　　　・ ガスシールの場合：1.6μmRa以下

■使用上の注意事項
・使用温度、圧力、流体に十分耐える金属材質を選定して下さい。特に、腐食に対して注意してください。
・一般にガスケット材質は、フランジ材質より、ブリネル硬度で30～40度柔らかなものを使用することをお勧めいたします。
・異種フランジ間に使用する場合や、フランジ材質とガスケット材質が異なる場合、高温で使用すると、熱膨張係数の違いによるシール性の低下や電蝕の懸念があります。この場合は、グラシールボルテックス等を検討してください。
・ガスケットを取り付ける前にフランジ表面を清掃し、異物やキズの無いことを確認して下さい。また、フランジの平行度が保たれていることを確認してください。
・オクタゴナル形ガスケットは、面接触によるシール機構をとるため、施工の際、摺り合わせ作業が必要です。ガスケットが新品の場合でも、摺り合わせ作業を行うことをお勧めいたします。